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そっと目を閉じ感じよう【アダムとイブとボク】

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初音ミク アダムとイブとボク

ボカロと言えば、なんといってもボカロPVですよね。
ボカロPVで曲の特徴をつかみ、また歌詞を具現化することにより、聴き手側に作曲者の伝えたい事をイメージさせやすくします。

しかし、このアダムとイブとボクにはボカロPVがありません。
作りとしてはイラストと歌詞のみという構成になっています。

物足りないと思う方がいらっしゃると思いますが、だからこそ聞き手側は、歌詞を聞いて自分の世界観で解釈できる自由を持っているのです。

これって凄く魅力的なことです。
アダムとキミとボクの歌詞は、片思い中の女の子が、ボクの友達と付き合っているという非常に切なく、やるせない気持ちをボクという視点でシンプルな歌詞で描かれています。

聞き手側は、それを自分でイラスト化したり、また過去の思い出と重ね合わせたり、はたまたボカロPVを自分で作成できたりしちゃいます。

このアダムとイブとボクという曲は、創作のヒントに充分にいかせますし、またタイトルのアダムとイブというのは、古代ユダヤ教キリスト聖典の旧約聖書に記されている神話となっています。

神話には、神は天地を想像し6日めで男、アダムを創造し、アダムを基盤とし女であるイブを誕生させ、エデンという苦しみのない楽園で過ごさせる自由を与えました。

エデンの中央には善悪の知識の実が植え付けられており、これを食べると必ず死ぬと神に教えられ、言いつけを守り過ごしていました。
そんなある時、女であるイブは蛇に、この木の実を食べても死なないし、最高の自由を手に入れられると教えられ、木の実に手を付けてしまうのです。

すると、木の実を食べたイブは、羞恥心や嫉妬、悲しみといった感情を芽生えさせてしまったのです。

この曲の歌詞は、非常にシンプルに描かれていますが、タイトルの神話を忠実に再現していている部分も随所に見受けられ、非常に奥が深いものになっています。

だからこそ、聞き手側は、視聴するたびに新しい発見を得られる。近年、稀にない解釈が千差万に別れる、マニアックな曲になっています。

一度、視聴してみることをオススメします。

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