これは…歌?不思議なリズムに呑まれる「オカワリヲドーゾ」

楽曲紹介

これは…歌?不思議なリズムに呑まれる「オカワリヲドーゾ」

あなたは人生の中で無力感に襲われたことはありますか?

出だしから重い話題ですがそんな重い題材を軽快なドラムとギターでスっと持ってきてしまう、語りとも歌とも分からぬそれはまるで無力感の如く。

<a href=”http://www.nicovideo.jp/watch/sm18596355″>【初音ミク】オカワリヲドーゾ【オリジナル】</a>

作詞・作曲:highcolor_sunz 歌:初音ミク

 

これは誰の声?

出だしから軽快なサビが終わるとパーカッションと共に掠れた声が無力な日々を語っていきます。喋るというにはあまりにリズムに乗っていて歌うというには何かが足りない。

 

どちらともつかないこれは怖くもありまたどっちつかずな感じが歌詞に最高にマッチしているようにも思います。

 

実際私も一時期何も出来ず毎日が無力感に満ちてゴミのように思えた時期、意外にも頭は沢山の心配事や新発売のゲームや壊れた加湿器などで混沌としていて頭の中でエレクトリカルパレードが毎時毎分開催されているような心持ちでした。

 

それをこの曲は非常にコンパクトにまとめていて初めて聴いた時にはまさにカルチャーショック、あの頃私の中で鳴っていた無力感が遥かに少ない音数できちんと音楽の形をしてそこに寝そべっていたんです。

 

あの語りをきちんとした音楽と形容していいものかとも思いましたが無音も音楽足り得る現代音楽の中でそれを音楽と言わないのは野暮でしょう、毎日が陰鬱として自暴自棄になっている自分にもう一度向き合わせてくれた間違いなく“音楽”です

 

しかしこの声は一体誰なのでしょうか。

おそらくパラメータをいじりにいじった初音ミクちゃんだと推測していますが掠れに掠れていてもはや誰なんだか、逆に誰の声にも聴こえてくるような気さえしてきます。

あなたは誰の声に聴こえますか?


爽やかなミクノロックに合わせて思わず頭も揺れている

Aメロでこそ異質ですがサビは可愛いミクノロックです。

冒頭にも書いた通りそれはとっても軽快で聴いていると思わず頭も揺れてくるようなそれでいてどこかエンディングのような側面もあるので電車に乗りドアによりかかり外を見ながら聴いているとさながら映画の最後、物語がすべて終わった後帰路につく主人公になった気分。

是非ともその日1日をこの「オカワリヲドーゾ」の“ギターソロを頼みたくても頼めなかったアウトロ”で締めくくってみては?

 

最後に

highcolor_sunzさんに一言、歌詞を紐解いても何が伝えたいのか私には今ひとつ分からなかったのですがこれで正解なような気もしています。あなたが革新と共に送り出した楽曲で勝手に過去の自分と出会わせてもらいました、本当にありがとうございます。

 

トマー

小学生の頃から唯一パソコンがあった近所の公民館に自転車漕いで毎日ボカロを聴きに行っていた生粋のボカロっ子。その正体は動画師兼レタッチャー兼Live2Dモデラー、絶賛お仕事募集中。

https://mobile.twitter.com/tomerd_tomato

 

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