アンビバレンツ
皆さま、magnetという楽曲をご存知でしょうか? ボーカロイド人気の絶頂期に投稿された古い楽曲ですが、艶めかしいミクとルカの歌声に蕩けた事は記憶は新しく、今でも鮮明に思い出すほどです。
しばらく本家が聞けない状況だったmagnetですが、こちらがニコニコ動画で聞けるようになると同時に何と!! 約8年ぶりに「あの方」の新曲が発表されました!!!
それでは聴いていきましょう! 流星P様で「アンビバレンツ」です!!
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イラスト : 花緒ト綸 ムービー : どんぐり タイトルロゴ : Blue leaves ギター : 田尻尋一 スペシャルサンクス : じゃっく 作詞編曲 : 湊 貴大(流星P)
やはり流石の圧倒的リアル!
magnetを聞いたことがある方ならわかると思うのですが、流星P様の楽曲の魅力は何といっても恋愛表現のリアルさにあると考えます。
少し大人な恋愛の切なさや辛さ、人間の表と裏、そういった表現の難しいジャンルにおいての圧倒的なリアルさはやはり健在ですね! 何度聞いても鳥肌を誘う楽曲の驚異的な中毒性、圧巻です。
恋愛を描く上で大体のボーカロイド楽曲は中高生の初恋や、悲恋を描いたものが多いと感じているのですが、この楽曲の表現しているところは恋愛の表と裏と言えます。
人間の汚い部分、表の顔と裏の顔を浮き彫りにしていく繊細で絶妙な言葉選びのセンスはプロの犯行と言わざるを得ませんね。
抱きしめて 拒絶して
どちらも本音だと知った
この歌詞すごくないですか? 非常にリアルで共感を覚える方も多い一節ではないかと思います。ストレートな表現でありながらも心を揺さぶるパワーを秘めた一節です。
身体と心をバイバイして
お金で買えないアレやコレを
集めて執着しましょう
生きるってそういうこと
このあたりなんてリアルが過ぎて笑えないといいますか、ホントにそうだよなぁと思わされます。
綺麗ごとだけで生きていくには辛すぎる世の中、恋愛のカタチも変化しつつあるこのご時世に生きる人間の裏の顔。浮き彫りにした汚い部分。この毒の濃さはなかなかの中毒性がありますね。
歌詞と曲名
アンビバレンツの意味から、歌詞を紐解いていきましょう。
アンビバレンツとは同じ物事に対し、相反する二つの感情を同時に抱くことを指します。例えば、恋人に対して「好意」と「嫌悪」を同時に持つことですね。
恋愛をしていくうえで、相手の好きなところと嫌いなところというのは少なからず出てくるものです。長く一緒にいる以上、見たくない部分も浮き彫りになってしまいます。全てを許すというのは無理ですからね。
歌詞の内容を紐解けば見えてくる登場人物の恋愛模様は非常に危うく脆い関係にあると思われます。心が離れる寸前、自分の相反する二つの感情に苦しむ女性像が浮かび上がってきますね。
男女の恋愛と、その中で生まれる感情の変化や、それに対する困惑や苦悩を連想するには十分すぎる素晴らしい歌詞だと思います。
語りつくせばキリがない題材をここまで圧倒的な言葉選びのセンスで表現し、ミクに歌い上げさせる実力、神の帰還と騒がれるのも納得としか言いようがありません。
併せまして
歌い手様の仕事の早さには驚かされますねw もう素晴らしい動画がアップされておりました!
歌:あさまる&じゃっく
こちらもお二人「あさまっく」での活動は約6年ぶりという事でファン待望の動画ですね。
色っぽく、美しい歌声の聞きごたえたるや……もう素晴らしいとしか言えませんね。
最後に
流星P様に一言「非常に待ち待った新曲という事でじっくり堪能させていただきました! 非常にリアルで聞きごたえのある楽曲で「magnet」を初めて耳にしたころの感動を取り戻すことができました。ボカロPとしての活動は今後も是非続けて頂きたいです、新曲、いつまでも待っております!!」
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