君の神様になりたい。
今回紹介いたしますのは聞いた誰もが感動するであろう名曲です。
この楽曲がニコニコ動画に現れたのは今年の10月1日で、かなり新しい曲です。
この楽曲を聞いたとき私は「とんでもねぇ名曲に出会っちまった」と本心から震えました。
強く心に語りかけるその強烈なインパクトのある歌詞に注目です。
作詞:作曲 カンザキイオリ
ちなみに、この楽曲の本家はこの方カンザキイオリさんですよ。
無力で、非力な僕という存在
歌で誰かを救いたいと願った僕という存在。
しかしその実、彼の歌は共感が欲しかっただけの汚れに満ち満ちたエゴの塊だった。
それでも彼は、誰かを救いたいと願ってしまっていた。
歌詞のストーリー性が凄まじいですね。
歌という媒体に自らを表現する力を求めるのは、シンガーソングライターを志す人なら誰でも一度は考える事だと思います。
しかしそこに「誰かを救う」という崇高な理想が生まれた時、その歌はエゴの塊となるという矛盾が生まれます。
人は自分のやり方ひとつで幸せになれる生き物だからです。
この歌の「僕」という存在は、自らの歌で誰かを救い、守りたいと願った。
しかしそれは、自分自身を救いたいと願ったものでしかなかった。
なぜなら歌は自分を表現するものであって、できることはあくまで共感を誘う事だけだからです。
歌に共感し、感動した人はきっとこう感じます。
「貴方の歌に救われた」
しかしそれは違うのです。
歌を聞いて、自分を変えたのは聞き手である人だから。
最後は自分の力なんです。
それに気が付いてしまった「僕」は足場を失ってしまいます。
目指したものには必ず届かないと知ってしまったから。
無力で、非力。
自らのエゴに押しつぶされそうになりながらも叫び、歌い続ける「僕」という存在。
この不思議な力強さは恐ろしくもあり、美しいと感じました。
強烈で、悲しくも美しいラスト
注目すべきはラスサビでしょう。
一度歌詞のみで読んでみていただきたいです。
手紙のように、語りかける強い意志と思いと、その中にある諦めにも似た絶望。
この何重にも積み重なって折り重なった強い思いは、きっと誰かの心を打つ力強さを持っています。
ミクの調整もかなり個性的なもので、それも相まって涙を誘います。
私は不覚にも涙がこぼれました。
私のことを歌ってくれているわけじゃない。
それでも心に語り掛けてくる「救いたい! 守りたい!!」という思いが津波のように押し寄せてきます。この表現力は圧巻の一言です。
泣きたいときは泣いたっていいんだ
この曲はもちろんオリジナルで神曲なんですがこちらも併せて紹介させていただきます。
君の神様になりたい。 歌ってみたのはメガテラ・ゼロ
メガテラ・ゼロ様の歌ってみたverでした。
歌声も相まって表現力が増しています。
メガテラ・ゼロ様の歌ってみたはその歌唱力で人気がありますが、選曲のセンスも素晴らしく、アレンジもかっこいいので大好きです。
「君の神様になりたい。」この楽曲は、誰かの背中を押すように、包み込むように聞き手の心を揺さぶる名曲です。
泣きたいとき、辛いとき、そんなときは弱くなってもいいのです。
この曲はそんなときに抱きしめてくれる。
そんな包容力を秘めています。
泣きたいときは泣いたっていいんです。
辛いとき、この曲を聞きながら大きな声で泣いて、叫んでみれば、きっと新しい明日が広がっています。
最後に
最後になりましたが、カンザキイオリ様に一言「素晴らしい楽曲でした。涙を流したのは久しぶりで、なんともすっきりした気持ちになれました。これからも素晴らしい楽曲を作り続けてください。そして、いろんな人の力になれる、そんな楽曲を生み出し続けていってください。応援しています」
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