再生ボタンを押したと同時に走る衝撃は、私が大好きなボカロPが新曲をあげたときと同じくらいの衝撃だった。開始と同時に勢いのある音、何かを訴えるかの様なイラスト。
そう、このイラストの子を歌った歌なのだ。
作曲はgrief artさん
作詞は佐倉 憂さん
人じゃない自分が憎い、人と違うというだけで周りの人間から嫌われる。
これはこの物語の中だけの話ではないのではないか、私はそう思いました。
例えば、運動が苦手な子、引っ込み思案でうまく思いを伝えられなかったり、勉強が苦手だったり。現代(この曲の時代背景が定かでないのであえてこういった表現ですが)にもこういった苦手を抱えた上で生活している人にとっては仲間はずれにされたり、嫌な言葉をかけられたりと、通ずることなのかなと感じました。
サビに入ると、自分に対する憎いという感情が増し続け、爆発します。
自分に流れている血、腕に生えている鱗、全てが醜態で。苦しくて苦しくて、君に助けてもらうことすらできない。同情しているのに、その同情すら妬ましいと君を突き放します。
始まりは夜の街を歩いていましたが、後半に入ると昼間の明るい時間に少女(君)に会いに行こうとします。しかし、それがばれてしまい、捕らえられてしまいました。
少女に近づいた罰として痛めつけられていきます。その朦朧とした意識の中少女(君)が大人の手を振り払い叫びます。
【「もうやめて彼は優しい“人”なのよ」】
【僕の前で立ち塞がる君 酷く腕が震えていた】
サビで同情されるのが嫌だったはずなのに、たくさん傷つけてしまったのになぜ自分を犠牲にしてまで、自分のことを守ってくれているのだろう、僕とは違う【人間】なのに。
さてその後の行動はこの曲の最後に描かれていますので、必聴ですよ!
冒頭にも書きましたがとにかく始まりから心を鷲掴みにされ、体中に電流が走ったように感じた曲に久々に出会えて感動しました。普段はしっとりとしたものを中心に聞いているので、いつも以上に感動しているのかもしれません。
それではまた、次の曲紹介でお会いしましょう。
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