少女らしい声が紡ぐ言え無い日々「言無デイズ」
私がこれを初めて聴いたのは学生の頃。
毎日同じような人と会って同じようなことをやって誰もが陥りがちな集団へのノイローゼ気味だった毎日に色がついたような心持ちだった。
作詞・作曲:かぴたろう 歌:初音ミク
グルーヴ感に振り回されっぱなし
この曲を聴き始め、冒頭はそこまで同時に出ている音の数が多い訳でもないはずなのに少しでも気を抜くと陶酔してしまいそうなグルーヴ感に見舞われる。
私がこの曲で推したい部分のひとつであるメロディと重低音がマッチしていて音楽的なことはなんら分からないがとにかく酔える、
クラブなんかで流せば素面のオーディエンスが1曲終わる頃にはエモさにやられたゾンビの集団一丁上がりと言ったところ。
歌詞もいいが頭を空っぽにして音に素直に酔っていられる。
そして聴いていくとサビ前のこの曲1番のぶち上がり所、みんな大好きスパーンと嵐の前の静けさがやってきて、
徐々に上がって上がってサビの最高潮がやってくる。カーッ最高だね全く。
この曲で1番オススメしたいのがサビのところ、
コメントが“ここすこ”で埋まっていると言えばわかりやすいと思うとにかくエモいことエモいこと。
サビは「唱和」とだけあって歌詞がない分頭を働かせることなくただただエモくて仕方ない音に身を任せるだけ、まさにぶち上がる為の1曲と言っていい。
調声の可愛らしさ、歌詞のいじらしさ
私の中ではこの曲は断然音が主役だけれど、それに華を添える歌詞や初音ミクちゃんの少女らしさが前面に出ている調声がまた可愛らしくグルービーな音と見事に合っている。
たった一言が言えなくて言えなくて言えなくてチャンスを逃し自分に言い訳をして逃げてみたり悩んだり皆さんにも心当たる事柄はあるのではないだろうか。
その他にもこの曲には丸々どこかで見たようなあるいは体験したような思い当たる節のあることばかり出てくる。
なんとなく甘酸っぱい気持ちにもなるしまた別のことに重ねてほろ苦い気持ちになったり。
決して甘いだけ美味しいだけの気分でみんな生きてきたわけではないだろうそれを歌詞を読んでいるうちなんとなく思い出した。
最後に
かぴたろうさんへ一言、あなたの曲はどれもエモくてそれでいて歌詞は自分が忘れていたことをひとつずつ掘り返してくれてとても不思議な気持ちになります。新曲お待ちしております。
トマー
小学生の頃から唯一パソコンがあった近所の公民館に自転車漕いで毎日ボカロを聴きに行っていた生粋のボカロっ子。その正体は動画師兼レタッチャー兼Live2Dモデラー、絶賛お仕事募集中。
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