アッシュなミルクティー
寒空の広がるこの季節、街に繰り出せば、美しいネオンの輝きが眩しくて目を細めてしまう。そんな時期になってきましたね。
クリスマスが近くなるにつれて、切ない人、熱々な人、無関心な人と千差万別、十人十色の人間模様が見られるようになってきます。因みに僕は切ない人です……いいんだよPCがあるからっっっ!!!
そんなわけで今回紹介いたしますのはねじ式様の「アッシュなミルクティー」です。切なく悲しい楽曲を、POPなミュージックに乗せて軽快に歌い上げるGUMIの歌声に注目です!
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music&Lyrics:ねじ式 vocaloid edit : アルミーダ illust&Movie :檀上大空
甘く切ない恋模様
オシャレでカッコいい伴奏に乗せて奏でられるのは、甘く切ない恋模様で、胸がギュッと締め付けられるようなリアリティを孕んだ楽曲に仕上がってますね。
恋愛感情というものは案外サクッとなくなるものです。何がきっかけでそうなるのかは人それぞれですが、うまくいっていると思っていた関係が一瞬にして崩れ去る。気付かないうちに綻んでいた関係が、何かをきっかけにして完全に解けてしまう。
人間関係よりも複雑で難しい恋愛という関係は、思い出の数だけ別れが切なくなるものです。
埋まっていたピースが抜け落ちて、穴が開いたような感覚、伽藍洞のようにそこには何もなく、ただ空っぽの心が穴を埋めるための何かを欲しているような、そんな辛さに襲われるのです。
そんな切ない恋愛模様を描いたこの楽曲、なんといっても素晴らしいのはその聞きやすさでしょう。切ない楽曲でありながらPOPに奏であげ、ミスマッチのような違和感が逆に感情を際立たせています。
聴き入るように心の奥の覗き込むような、そんな背徳感を感じました。
MVも素晴らしく作りこまれており、シンプルなイラストのタッチが見事に楽曲とマッチしており、見応えあり、聴きごたえありの素晴らしいものになっていますね。
表現豊かなLyrics
では歌詞に注目していきましょう。オシャレな楽曲なのはお分かりいただけたかとは思うのですが一番のオシャレポイントはその歌詞にあります。
表現の仕方がとってもオシャレでカッコいいです。
「二人で揃えた思い出も
一つだけもらってくよ
でも感情は勘定できないよ わかるでしょ? 」
「感情」と「勘定」を掛けているのは読んで字の如く、もとい聞いて歌詞の如くですが、恋愛模様の描写としては非常にストレートでありながら、言葉遊びが好きな人には堪らない、韻を踏むような美しい表現に震えました。
数々の名曲を生み出してきたねじ式様のセンスの良さは圧巻の一言ですね。
「星座は二度と重ならないけど」
二人の関係を星座に例えるこのあたりの歌詞にも注目して聞いていただきたいですね。特に切なさが際立っていて、感情豊かに描かれた楽曲に思わず感情移入してしまうこと間違いなしです。
総合的に言葉遊びのセンスの良さが際立っていて、ストレートな失恋ソングとは違った面白みというか、カッコよさやオシャレ感を演出しています。こういう楽曲が好きな私としては頭の中でストーリーを組み立てずにはいられない、そんな楽曲でした。
併せて聞いていただきたい「歌ってみた」
GUMIの歌声も良かったのですが、オリジナルが投稿されると同時に投稿されたセンラ様の歌ってみたも聞いていただきたいですね。
オリジナルはGUMIの女の子らしくもカッコいい歌声がよくマッチしていましたが、センラ様の男性らしい力強い歌声で奏でらる「アッシュなミルクティー」もまたいい味をだしていますよ!
いかがだったでしょうか?
外は寒く、人によっては心まで寒いこの季節、暖かい家の中でブラックコーヒーでも飲みながら切なさに溶け込んでみるのもまた乙なものではないですかね?
切なさや悲しみは、次のステージに進む力強い糧となるものですからね。
最後に
ねじ式様に一言「ブラッディグラビティでねじ式様を知り、幾度となく楽曲に背中を押され、頑張ってきました。今回の新曲も素晴らしいモノで、何度も聞きこむ中でその圧倒的な表現力に感嘆の吐息を漏らしておりました。これから生み出される楽曲を1ファンとして楽しみにしています!」
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