【全歌い手必見!】完成度が変わる!録音時のトラック(パート)の簡単な分け方と方法!

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歌い手として活動するならまず知っておきたいボーカルトラックの分け方と必要な種類について解説します!

プロ現場というか、いわゆるCDに焼いて全国流通させる系の人たちはあまり参考にならないくらいの数のトラックを作ります。
同じ個所を何度も歌って良い部分をつなぎ合わせたり、ハモリのそれも上ハモだけを見ても3度上(といっても短3度、長3度など譜面が…)、5度、オクターブ….
それを更にたくさんあるパート分録音して、ようやく私たちが耳にする完成された音楽ができあがるんですね~

再生回数の多い人気歌い手の中には同じようにしている人もいることでしょう。

 

しかし、現実的に考えて
宅録で、しかも1人でやるなんてのはさすがに無理があるかと!

 

そこで今回私は

「負担を減らし、だけど必要な分はしっかり録れるトラック分け」 を考えてみました~!

これで誰でもプロのようなクオリティの歌ってみた作品が作れるはずです!!

①トラックを分ける理由
②歌ってみたに必要な歌パート(トラックの種類)
③パート(トラック)分けの具体例

の順で説明させていただきます!

 

①トラックを分ける理由

理由は単純に、歌う方もMIXする方もわかりやすくするためです。

この画像のように、しっかりとトラックが分かれていると「これがメインボーカル」「これはハモリ(上)」と処理もしやすく、歌う側も「今からメインボーカルを歌う!」「今から上ハモを歌う!」と区別がしやすいと思います。

ちなみに、Aメロ、Bメロ、サビなどを別トラックに分けて歌う場合もあるかと思います。
しかし、それがメインボーカルのパートなのであれば、メインボーカルのトラックとして1つにまとめる必要があります。

※例外

Aメロの歌がこのように続いています~♪
           に、かぶってBメロが始まりました~♪

こういう曲の場合は別トラックのままの方が良いので、同じパートであっても分けるようにします!
メインボーカルAメロ、サビ
メインボーカルBメロonly
など、こういった名前をつけて頭出しまで行うと、混乱を防げるかと思います。

重要なのは
・パートごとにトラックを分ける!
・同じトラック内で声を重ねない!

といった部分ですね!

では次に、どんなパートを録る必要があるのか見ていきましょう。

 

②歌ってみたに必要な歌パート(トラックの種類)

それでは本題の、簡易版だけどクオリティがぐっとあがるパート分けのご紹介です!

 

1、メインボーカル(1)  重要度 ★★★★★
分けるまでもなく主役。
絶対必要ですね。

 

2、メインボーカル(2) 重要度 ★★★☆☆
もう一度メインボーカルを歌います。
コピーではありません!
万が一、メインボーカル(1)に音割れや不備があった際の保険に使えたり、「ダブリング」という手法に使用します。
ダブリングとは歌声に歌声を重ねる方法で、更なる盛り上がりを感じさせたり、より声を目立たせることができる方法です。
これをやってない歌ものは多分ないと思います! 重要です!

しかし、重要度が★★★☆☆である理由は、ソフトで作成できるからです。
しかもメインボーカル(1)がしっかりしたデータなら結構問題なく作れます。
とはいえ、逆に言えばメインボーカルをもう一度歌うだけなので歌っちゃったほうが早いし、
用途がダブリングだけなら「サビだけダブリングする」なんてパターンは結構多いので、その場合はサビだけもう一度録音すればOKです!

 

3、ハモリ(上)(下) 重要度 ★★★★☆
これは重要です。
ある作品とない作品では仕上がりに雲泥の差がでます。
ハモリの習得は簡単なことではありませんけどね。。

しかし、あくまで簡易版にするのが今回の目的なので結構ぶっ飛んだ事を言わせていただくと、
メインの音をまるっと「3度上(下)」にするだけでも「あり」ではないかという事です!
ハモリパートが「無い」よりかは全然あり!

もしくは、ハモリだけを抜粋して動画にしてくれてる人もいるので、探してみて、ハモリ動画のある曲だけ投稿するというのも大いに「あり」な方法かと思います!

もちろん自分の耳でとって歌える人は絶対に録音するべきパートです!

歌ってみた作品には必須級のハモリパートですが、重要度は★★★★☆。
その理由は、ダブリング同様、メインパートから作成することができるからです。

しかし、ハモリに関しては結構無理やり作る感じなので音が劣化しがちです。
音数が多く、そこまで声が目立たない曲とかなら問題ないのですが、弾き語りやバラードとかには向いてません。

4、コーラス 重要度 ★★★★★
曲によっては非常に重要で、無いと成立しない曲まであると思います。
あと、ソフトで作成できません!
そもそもコーラスのない曲もありますが、あるなら絶対録音しておきましょう!
(ボカロ曲の場合は、オフボーカル音源にVocaloidの声でコーラスを残してくれていることもあります! その場合は録らなくても問題ありません!)

 

5、合いの手、掛け声、セリフ 重要度 ★★★★★
これも後からソフトでの作成ができません。
ひとこと~1小節分だけ録音しといて、あとはコピーしてループさせるなんて方法はあります。

合いの手や掛け声は、まるで多人数がいるかのように聞かせたい場合が多いので、そういうときは2トラック以上録音しておくと良いでしょう。
その場合、コピーでは同じ声が増えるだけなので、しっかりと録りなおします。

セリフに関しては、「左右から交互に聞こえるようにする」とか「エフェクトをかけて立体的にする」などの、工夫ひとつでその作品が化けることもあるので、何か考えてみると面白いと思います!

 

では、実際にどのようにこの5パートをトラック分けしたら良いか、確認しましょう!

 

③トラック分けの具体例

今回はDECO*27さんの「ヴァンパイア feat. 初音ミク」を例に分けてみます。


今回はこの6パート(トラック)に分けてみようと思います。

①メインボーカル
②ダブリング用メインボーカル
③ハモリ
(上ハモ、下ハモの2パートあります。)
④コーラス
⑤メイン合いの手
⑥サブ合いの手
(合いの手を2本録る理由は多人数感を出すためです。)

 


あたしヴァンパイア
いいの?吸っちゃっていいの?
「もう無理もう無理」なんて 悪い子だね
①②
試したいな いっぱいで吐きたい まだ絶対いけるよ

③ハモリ(
試したいな いっぱいで吐きたい まだ絶対いけるよ

⑤メイン合いの手1
笑い声


最低最高 ずっといき来してる
甘くなる不安の果実

①②
No more 発展 嫉妬息をしても
要らないだけ 五月蝿いだけ

①②
誰かといれば それはたられば
強がってたって気持ちにゃ逆らえない
離れていても 感じてるエモ
繋がって確かめたら死ねるかも

⑤メイン合いの手 ⑥サブ合いの手
誰かといれば それはたられば
強がってたって気持ちにゃ逆らえない
離れていても 感じてるエモ
繋がって確かめたら死ねるかも 
※この部分は「れば」「ても」「えも」だけを声に出して録音する合いの手のパターンより、
「誰かといれば」「それはたられば」のように続けて歌って合いの手の部分だけ強調する方が自然な感じに仕上がると思います。
完成のイメージによって、声の出し方を変えたりします。

①②③ハモリ(
いいもん 悲しいもん 切ないもん
きみのすべてを喰らうまで 絶叫

①②③ハモリ(
あたしヴァンパイア
いいの?吸っちゃっていいの?
「もう無理もう無理」なんて 悪い子だね
試したいな いっぱいで吐きたい まだ絶対いけるよ

③ハモリ(
まだ絶対いけるよ

⑤メイン合いの手 ⑥サブ合いの手
あたしヴァンパイア(Hey!)
いいの?吸っちゃっていいの?
「もう無理もう無理」なんて 悪い子だね
試したいな(Hey!) いっぱいで吐きたい まだ絶対いけるよ 

※合いの手は(Hey!)の部分だけです。
タイミングは⑤⑥の2トラックとも、曲にあわせて発音します。
この時2トラック分録る理由は、多人数感を出すためです。

④コーラス
あたしヴァンパイア
(2トラック以上録音して声を重ねてもおもしろいかも。)

①② ③ハモリ(下)
求めちゃってまた枯らしちゃってほらやな感じ
泣いて忘れたら「はじめまして」

④コーラス
あたしヴァンパイア
(2トラック以上録音して声を重ねてもおもしろいかも。)

①② ③ハモリ(下)ハモリ(
愛情をください まだ絶対いけるよ

①②
あたしヴァンパイア まずはこっちおいで

 

このような感じでパート分け(トラック分け)をすると、かな~り本格的な作品に仕上がると思います!
以上が、「負担を減らし、だけど必要な分はしっかり録れるトラック分け」 のご紹介でした!

少しでもご助力となれば幸いです!

 

その他、歌ってみたのクオリティを上げるために必要な情報!
是非今回の記事と合わせてお読みください!

これで有名歌い手に引けを取らないクオリティの作品に近づけること間違いなし!!
是非試してみて下さい!!

 

 

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